桜吹雪

桜はやはり散り際が切なく美しい。雪山暮らしだと花見はみそびれてしまうことも多い。雪探しのトリップで2度3度と楽しめることもあるけれど。街の桜より、山桜が好き。花びらが一枚ひらり。

富士山

富士はやっぱり日本一の山である。富士宮口にはスキーボード禁止の看板があったような?調子に乗って高度をかせいで9合目で足が棒になり、頂上でビバーク中に気持ち悪くなった。しかし、翌日には御来光を拝み、お鉢巡り、お釜滑りを楽しんだ。まだ観測所があったころ。
富士宮の駅からトレーニングと称し、スキーを担いで山頂を目指したのも記憶に新しい。これは風雨で8合目でビバーク。

オートルート

なんだか懐かしくなって過去の記事を拾ってみた。
ヨーロッパスキーの最大の魅力はなんだろうか?
やはりそのスケールの大きさ、景観のかっこよさにあると思う。
氷河の端から端へ思いっきりビシャーンと滑る。
クレバスを避け、セラックのわきを通り過ぎ、頭上には岩壁が聳え立つ。
足元の谷はおもちゃの街のようだ。
自然の雄大さ、厳しさ、美しさ、楽しさを満喫できる場所。
そしてそこには山とスキーを尊重する文化がある。

神奈山

日本海からの風を直接うけて発達した雪庇は凄まじく防波堤ならぬ防雪堤のようだ。静かに沈黙するブナの林を抜けるとそこは荒れ狂う風雪の世界。頂までの道のりは厳しい。ウィンドパックされた片斜面。ときにはラッセル、ときにはアイスバーン。横殴りの風、足元から吹き上げる風。下部のブナ林で遊んでいるのが楽しいかもしれない。広大な演習場の方にも滑ってみたい。撃たれないように気をつけて。

妙高山

長野から黒姫を過ぎて眼前にせまるその山容はカッコイイ。荒々しい山頂とは対象的にその広い裾野はスキーにうってつけである。カルデラ地形で三田原山、赤倉山、前山、神奈山、大倉山が盟主をぐるりと囲んでいる。山頂からの滑走は主に左肩がメイン。斜度があり、出だしは緊張するが下部は快適。三田原側は狭いクーロワール。右肩を滑った伝説のルートがある。一度はと思うが覗き込んだだけで足がすくむ。下部の状態も偵察が必要だ。

火打山

どこからみても白い三角の山容は美しい。また、どこを滑っても楽しい斜面である。おとなりの妙高山を男性的、火打を女性的と形容することも多い。笹ケ峰からのアプローチが一般的であるが、高野池ヒュッテを利用することをお勧めしたい。三角屋根の小屋で過ごすひとときは、より山行を味わい深いものにしてくれるだろう。

スノーダンプ

除雪には欠かせない道具。緑の「吉鉄」製が丈夫でおすすめ。スコップの使い方やダンプの使い方にも級がある?力まかせだと効率は悪いし、壊れてしまう。昨年2006は大雪で品切れ続出だったが、少雪の今年はいかに?

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角スコ

四角いブレードのスコップのこと。雪かきの必需品。車にも積んでおくと心強い。スタックしたときの脱出は心得ておきたいもの。板があるとなおよい。先のとがったものは剣スコと呼ぶ。

スタッドレスタイヤ

雪道の強い味方!もちろん四駆。過信は禁物。滑ることを前提に走った方がよい。今シーズンもご苦労様でした。雪道より舗装道路の方が長かったけど、転ばぬ先の杖。

地図

国土地理院の2万5千が基本。欲しい場所が境界だったりすることが多い。折り方がいろいろある。コンパスとセットで使う。机上でベアリングするのも役立つ。ネットからも入手できるのは驚きだ。

ナイフ

オビネルの�8を愛用。刃を研ぐのが大変だが木の感触がよい。ビクトリノックスの小さいのも結構使う。調理しなければ出番は少ない。

リムーバー

白い雪も結構汚れているもの。頑固な汚れにさっと一拭き。但し、ソールを痛めてしまうので、使用は最低限に。ワクシングで汚れを落とすのが基本。
油性マジックを消したり、シールはがしにも使える。

ザルドーズ

簡易ワックス。でもNOTWAXらしい。春先のどうしようもないソールに吸い付くような雪で試しに使って驚いた。開発して販売したばかりの頃だ。以来、使っている。テフロン加工してしまうらしい。持続性については疑問の声もある。シールの前に使ってはいけない。

ホワイトアウト

何にも見えない、視界ゼロの世界。上下、左右、前後不明。止まっているのか進んでいるのか分からない。下手に動かない方がよいと思われる。

くつ下

一番の消耗品。足を快適に保つには、ぴったりしたフィット感、あまり厚くないほうが足裏が敏感だ。コップ一杯もの汗を吸い、発散させる、保温力、靴とのクッション、アーチのサポート、疲労緩和と多彩な機能、そして丈夫であれば言うことはない。いろいろ履き比べたがSウールがお気に入り。たまにホームセンターで廉価な優れ物に会うが追加入手が困難。

ソフトシェル

ラミネート加工された完全防水のハードシェルに対して、必要な耐水性を備え、何よりも軽くしなやかな着心地を実現したアウターである。より自由に自然を感じることができる。通気性にも優れ、春先のハイクアップで脱ぐ手間もない。

ハの字

プルークターンのスキーの構えの表現の一つ。三角にしてとも言うけど、分かりづらいような。逆ハの字とかナの字とかますます混乱する。

モービル

救護者の搬送、荷物の搬送などに使われる。メンテナンスをしっかりしないとプラグがかぶったり、ガス欠になったりする。結構スピードがでるがキャタなので急坂で横になると危ない。はまったりするとこれまた一大事である。山の中を縦横無尽に走り回ることができるが、雪山の静けさを騒音で台無しにしてしまうような気がしてならない。

ピステン

ドイツ、ケースボーラー社の雪上車、ピステンブーリーの略称。コクピットはたくさんのレバーやスイッチがある。常夏のような暖房で真冬でもTシャツ1枚でOK。シートのすわり心地は抜群であるが、作業中の振動で体を痛めやすい。ブレードで雪を押し、キャタで固め、ミルで砕き、仕上げる。グルーミングはオペレーターの腕しだいである。

キックターン

斜面で方向を変えるテクニック。180度体の向きを変えることができる。急斜面でのキックターンは緊張の一瞬だ。谷向きと山向きがあるが、最近では高度をロスしない山向きばかり使っている。足捌きが結構テクニカルである。あまり回数を重ねると体力と時間をロスする。

救急箱

テーピング、絆創膏、洗浄綿、滅菌ガーゼ、ポリ手袋、痛み止め、腹痛薬、風邪薬、個人用だと、よく使うのはこんなところかな? 救急法を一通り身につけていると大変やくだつ。

テレマークスキーレッスン

テレマークスキーレッスン

弘前大学出版会


テレマークスキーの指導書
テレマークスキーの導入から初級者まで

続編を期待する!

テール

トップが頭ならテールはスキーのお尻のこと。スキーをまっすぐ走らせたり、スライドさせてスプレーをまき上げたりする。どっちが頭だか分からないツインチップもフェイキーな滑りには楽しい。

トップ

スキーの先っちょのこと。様々な形状があって比較してみると面白い。板が雪の上に浮くようにカーブがついている。穴をあけてソリにしたり、シールをひっかけたり、ツエルトの支柱になったりもする。

エッジ

スキーの刃。スキーは雪を切る、削る道具である。もちろん刃が欠けていたり錆びていると固い雪は切れない。ビベリングによって、雪への食い込み、回転のしやすさを調節できる。ハーフエッジ、つなぎエッジ…変遷を調べるのも面白い。on the edge

ケーブル

スプリングカートリッジ付のものが主流になりつつあるが、木から革、ワイヤーへと、その歴史は古いものである。道具の改良もスキー技術に大きな影響を与えてきた。

3ピン

ブーツの先を固定するシンプルなビンディング。前コバをロックし、靴底の3つの穴に合わせる。自由かつシンプルなシステム。雪の付着に注意。穴も6つも9つも開けてはいけない。

細板

以前のテレマークスキーはクロカンスキーにエッジがついたもの、アルペンとクロカンの中間などと表現された。トップ幅80mmの板すら太板だった。公式レースにおいては最大73mm幅の板を使用する規定があった。軽快さが魅力であるが、滑走のバランスが難しい。しかし、それもまた楽しい。

一本杖

日本近代スキーの父、レルヒ大佐がもたらしたのは、一本杖スキーの技術だった。主に制動とバランスのために山側につく。左右持ちかえて使用する。
自作でいろいろな木や竹を試してみるのも楽しい。石突きが難しいかも?

T.M.N.

テレマークの日本の聖地とも言われる峰の原で1997年より望月氏が主宰するテレマークスキースクール。氏は日本で唯一のノルウェー公認のテレマークスキーインストラクターである。
的確な指導と、美しい見本、そして楽しい雰囲気の講習。ツアー、テレフェスなどのイベント、細板講習…内容も多彩である。

ラッセル

雪をかきわけて進むこと。くるぶしぐらいだと楽しいです。膝になると疲れます。腰になると気合いと根性が必要です。パウダーランを約束してくれるなら元気もでますが、下りラッセルの悲劇もあります。3人いると交代の効率がよいです。雪崩にはご用心。

ふきのとう

雪解けの地面から顔を出し、春の訪れを告げます。天ぷら、ふき味噌、ほろ苦さが春の味です。柔らかな緑は春の色です。車道沿いの排気ガスにまみれた姿は哀れです。融雪剤で肥大した姿も哀れです。

てん

白く輝く毛並みの美しさは目がさめるようです。夏の金色の毛並もさらに美しいです。林道を優雅に歩いている後ろ姿が印象的です。

うさぎ

足跡は見かけるけど姿は見えず。臆病なのか静けさを好むのか、スキー場の喧騒は苦手のようです。夜な夜なお月見はしてるみたいだけど?
誰もいない森の中で木陰から飛び出してきます。雪よりも白い白うさぎ。追いかけっこで勝ったことはありません。

ガムテープ

修理マイスターです。水に濡れても粘着力がある布製がよいです。シールの剥がれ、洋服の破れ、包帯の代わりに…壊れたものには何でも使えます。一巻もっているのは大変なので、ストックに巻いてたりします。あんまり巻きすぎるとバランスが悪くなります。急坂を上るとき便利です。劣化するのでシーズンチェックも忘れずに。

テルモス

冷えきった体をとかしてくれる魔法の瓶。疲れきった心には安らぎを与えてくれる。極寒の中ではザックの中は凍ってしまう。雪から水を作るときの呼び水にもなる。昔はステンレスだけだったが、今はよりどりみどり。注ぎ口がメカニカルなのが不満。軽量かつ保温性に優れたものを。中身はおまかせです。

靴ひも

一日を始める大切な儀式。足首からは、小文字のxで編み込んでいく。そして最後に蝶となる。羽を結んでしまえば緩まない。替えの紐を探すのは一苦労だ。長すぎず短すぎず、しっかり締まる素材のものはなかなか見つからない。

前コバ

細板にプラ靴、太板に革靴。どちらも相性がよろしくないみたい。TPOにあったコーディネートが必要だ。軽快なテレマークの持ち味を生かすなら、細板革靴がよく似合う。但しガンガン滑ると、靴へのストレスがすごく、割れてきてしまう。以前、補強してもらったが、今でもどこかで取り扱ってるのだろうか?それとも優雅に滑るものなのだろうか?きちんとシームシーリングしておくのも大切である。

ワクシング

滑らない板ほどつまらないものはない。毎日のワクシングを欠かさないことを教えられた。滑る板は作るもの。今日の雪を省み、明日の雪を占う。何の抵抗もなく滑るあの感触はたまらない。染み込め、染み込め。

ステップソール

うろこ。うろこの形状はじつにさまざま。鳴き方も違う。効率的に登れて、滑走性を犠牲にしない。春先のアップダウンの多いツアーにはもってこい。彫刻刀、グラインダー、勇気がいるけど、自分で作るのもまた楽し。

リーシュ

流れ止。自分の板がなくなっても困るが、流れた板で誰かが怪我をするのがもっとこわい。テレマークのビンディングは解放しない?そんなことはない。何かの拍子に外れてしまうことがある。調整ミスとか、転倒とか…取り扱いに厳重に注意すれば、なくてもいいと思う。とにかく面倒なのだ。しゃがまないでスキーがはきたい。
急斜面での緊張する時間。アイゼンへの履き替え。一つ一つの動作を確実に行う。リーシュをつけてから、ヒールをセットする。ヒールを外してから、リーシュを外す。そんな順番にもこだわってみる。

プレート

今や常識となっているが、昔は板にビンディングはじかづけだった。板の幅より広いビンディングはあまり角づけが強いと雪面にひっかかる。固い雪面だとはじかれる。当初はそれを解消するため5mmとか10mmの高さだったが、段々エスカレートしていった。高下駄を履いた牛若丸の登場だ。まな板を切って重ねて作ったりもした。レースでは規定されている。

ウェッジ

ビンディングに入れる楔。ソールのアーチを考慮して(特に使い込んだ靴)前コバのストレス軽減のために使う。滑りにシビアな人は違和感があるかも。逆にヒールピースを高くしたりもした。

モルゲダールの小屋

と言うとさらに限定される。それはオベルボと呼ばれるソンドレ=ノルハイムが産声をあげたところ。それはテレマークの産声でもある。村の一番奥、山腹を登って行ったところにその小屋はある。

モルゲダール

この名前を知ったのは妙高のテレマークの老舗。雪がつもったログハウスの窓から漏れるやわらかな灯。中からは夜な夜なテレマークスキーヤー(飲兵衛)が集う。
ようやく訪れたあこがれの地。テレマーク地方の山深くひっそりとその村は佇んでいる。耳をすませばテレマーカーの笑い声がどこからともなく聞こえでくる。

ノルウェー

北の国。細長い国。白夜の国。オーロラの国。バイキングの国。福祉国家。そして、テレマークスキーのふるさと。

テレマークスキー

定義づけが難しい。テレマーク地方で発達したスキー技術またはスキーのこと。雪の上を歩いて登って滑って飛んで、生活の道具であり、遊びの道具。スポーツであり、文化。僕の人生と共にあるもの。

テレマーク

ノルウェーの地方の名前。南の方。19の県(fylke)の8番目。県庁所在地はシーエン (Skien)。Skiという地名もある(そうスキーの語源!ノルウェー語でまっすぐな板の意)。面積は15,299 km²、日本で一番小さい香川県は1,875.km²。あちこちにテレマークという文字を見るだけでうれしくなってしまう。そのはずれの静かな森の中にモルゲダールの村がある。1日数本バスがあります。

75mm

言わずと知れたNordic Norm
いや、最近だと忘れてしまいそうだ。3ピン?なんのこと?見たこともないなんてことになりかねない。いい加減な僕は穴を6つにも9つにもした。それでも平気で滑っていた。逆に履いてさえも!
R社のはすぐ曲げた。B社のは固くて履くのに一苦労。

ストック

英語ではポール、フランス語ではバトンです。いやというほど曲げました。折りました。踏みました。しかしこの5年以上は損傷なしです。おかげで古いのを使っています。昔は登りでも折りました。伸縮式はつなぎめが弱点です。カーボンはぱっきりいきます。

シール

やっぱりモヘアがよいです。ちびてのりが黒く汚れたシールは腐ったワカメと評されました。今どきどきのはスキーごとに買わなきゃいけないのか、しかもかさばって仕方がないし、上着のポッケにいれて身軽に歩き回ってたのが懐かしいです。切り流し派です。極低温下ではノリの手入れがものを言います。いつもガムテでぐるぐるまきにしているような。液体リムーバは最悪でした。電気ゴテはよろしいです。シートグルーがむらなくきれいに仕上がります。

クライミングサポート

革靴の時は、全く必要性を感じなかった。足首を柔軟に使ってシールをきかせる感じがたまりません。プラ靴だとやっぱり急登するときに楽です。ちゃんとスキーに圧をかけられてるかは不安ですが…斜度が緩くなってくるとじゃまです。重いザックを背負って上げ下げするのは面倒です。たまに肩がつりそうになります。戻し忘れて滑り始めてしまった前傾でつっこんでいく感じがたまりません。

インナー

腐っていました。ヒールに穴が空き、シェルが足にあたっていました。それは豆ができても当然です。ヒビ割れも激しく、靴下も染色されます。臭いは…
オリジナルのインナーを入れました。カフが高くて歩きづらいし、フィット感がイマイチだったのに、壊れたインナーの足入れ感は長靴のようです。もっとも最近はバックルも締めないし、足元はアバウトです。もちろん滑りも!

ワクシング

靴に油を塗っている時間が好きだ。一日を振り返り、次なる山に思いをはせる。ワクシングもしかり。今日のシュプール、そして明日の雪。道具を労り、手入れをする。ゆるぎない信頼。

体重計

以前は、減ることはあっても増えることはなかった。特別なトレーニングなしでも体はできていた。どんなに重い荷物を背負ってもどこまでも歩いていけた。どんなに疲れていても一晩眠れば回復してた。足が上がらない、息が切れる、体が重い。

天気予報

風を感じて天気を知る。山から離れてしまっては、その勘も働かない。未明の雨音、再び眠りに入る。すっかり腐って午前中を過ごす。すると、午後からは雨上がりの青空。地団太を踏んでも、もう手遅れだ。とりあえず登山口までいってみる、そこで判断するべきだ。例え悪天で撤退を余儀なくされても諦めがつくというもの。
6時間つなぎっ放しで爆睡ZZZ
ダイヤルアップなのです。
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