革靴かプラ靴か

「革靴か?プラ靴か?」 一時期はそんな論争もありましたが、
今は、ほとんどがプラスチックブーツになってしまいました。

プラスチックになってよかったことは、その安定性により飛躍的に滑走性能があがったことでしょう。
テレマークスキーで上手にすべることは一部の熟練した技術であったものが、
テレマーク初心者がより早く技術を習得し、バックカントリーに出れるようになりました。
以前はゲレンデで技術を習得してから、オフピステに出ていくという段階的なプロセスを経ていた
ものが、いきなりバックカントリーデビューすることが可能になりました。
もちろん、そのことによる弊害もありますが、個人の技術を道具によって広げられることができたのは
素晴らしいことです。

しかし、だからといって革靴の魅力が減ったわけではありません。テレマークスキーとは
滑走するだけでなく、歩き、登り、滑り、飛ぶといった全ての要素を兼ね備えたマルチスキーなのです。
その歩行性においてプラ靴は革靴にかないません。技術を向上することにより、プラ靴にも勝るとも劣らない
滑走もできます。板に直接立って滑るその感覚は絶妙でまた面白いものです。
軽快さもアルペンスキーではなくテレマークスキーを選択する理由でもあったのです。
マーケーットの縮小によって入手困難になってしまうことが残念です。

さて、様々な魅力を顧みた上で、どれを選択するかはその人の自由です。
プラ靴から始めたテレマーカーの諸君には一度、革靴をはいてみることをオススメします。

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